前回ご紹介?したAsian drama tvアプリで、世界から猫が消えたなら をみました。
あらすじなどを読んでなんとなく話は想像できたけど、じんわり生や死について考えられた良作でした。
縁起でもないけど、大切な人が消えてしまったら…という不安は嫌でも考えてしまうと思います。
映画では佐藤健演じる”僕”のまわりから、まずは電話がなくなります。悪魔との取引で、余命わずかな主人公は、なにかを世界からなくすかわりに1日寿命を延ばしてもらえるのです。なくてもなんとかなりそうですが電話は大切な元カノとの出会いのきっかけになっていたので、彼女とは赤の他人になってしまっています。
その後も映画や時計など、主人公にとって大切なものが毎日一つずつ消されていきます。
そして最後に猫がいなくなるといわれたとき、ついに”僕”はギブアップして、消すことよりも自分の寿命を受け入れるほうを選びます。
書いていて気づきましたが、猫だけは生命を持っているものだったのですね。物ですらなくなったら大切な人達との関わりまで消えていたのに、ましてや自分や亡くなった母親が大切にしている猫という存在まで消えてしまったら…たしかになんのために生きているのかとやりきれないに決まってますよね。
個人的には私も母との間には猫とのかかわりの記憶が色濃くあるので、この映画にかなり感情移入しました。
母親は他人との関わりは苦手な人でしたが、猫好きの私でも引くくらいの猫をかわいがる人でした(^_^;) いまは自分が当時の母の年齢に近くて、母が猫にたくさんの癒やしを求めていた気持ちがよくわかります。
生きていると物にしろ人との関係にしろ、失くしてその大切さを思い知ることがありますが、この映画をみてあらためて日頃からいろいろなことに感謝をもっていたいなと思いました。