Netflixでオレンジ http://orange-movie.com/sp/ をみました。予告をみて気になっていたのですが、これは映画館でみたら私はボロ泣きしたと思います。
原作は漫画なんですね。昨今漫画原作の少女恋愛ものが多いので、これもそんなかんじかと思ってましたが…。
そういう話とは一線を画していました。どちらがいい悪いではなく、悪くいえばオレンジは、重くて暗い話と言えるかもしれません。
この下、モロ ネタバレ注意↓
簡単にいうと高校の元同級生が、10年前の自分に手紙を書いて、当時後悔した言動を直しながら、友達の自殺を防ごうという話です。
この映画の良かった点は、ラストがパラレルワールドという設定で、自殺して友達がいないままの世界と、救えた世界両方が存在しているところです。
私は最初、そんなのは嫌だ、せっかく翔を救えたのだから翔がいる未来だけを現実にしてほしい、と思いました。
けれど翔のいない世界では、菜穂が赤ちゃんを産み、翔を失ったことでそれぞれが苦しいながらも学んだことや、気づいて得たこともあるはず。
それらをすべてなかったことにして、めでたしめでたしというのも、やっぱりちがうなと考えなおしました。
そして一番には、私達はいま1分1秒ももどせない現実に生きています。きっと誰もがあのときああしたら、あんなひどいことを言わなければ、と後悔した経験もあるはずです。
その私達に、この映画は たしかに現在や過去をやり直すことはできない。でもその後悔を無駄にしないでこれからの未来を変えていけることはできるよ、という厳しいけれど真実を教えてくれている気がします。
この映画がハッピーエンドだけの世界で終わっていたら、きっと私はここまで心にひびかなかったと思います。
何かにつまづいたり後悔したときに、何回でも観たい素敵な映画です。