話題のララランドみました。予告もすごくワクワクしそうなかんじで興味もあったし、もちろんアカデミー賞にノミネートされまくってるので、はずれはないだろうという安心感もありました。
結果、すごくよかったのですが…結末がああなるとは。想像とは全然ちがいました…。
途中で二人とも、ずっと愛してると言いあってたし、ハッピーエンドにちがいないと思っていました。
最後にセブがミアと再会して、セブが曲を弾いている間に二人の”起こらなかった人生”が走馬灯のように流れるのですが、これこそが私の予想していた結末、望んでいた結末でした。
なぜセブとミアは最終的に結ばれなかったのか。それは二人の関係が本物の恋ではあったけど愛ではなかったからではないかと考えました。私のおもう本物の恋は、人生を変えてしまうようなものです。ある人と出会っていままでとはちがう考えを持てたり、なにかに挑戦する勇気を持てたりしますが、その関係は永続的ではありません。
お互いにとって重要な変化(進化?)が終わると、その役目が終わったかのようにその関係も終わってしまいます。どんなに好きであっても楽しく思えても、どういうわけかその関係を保つことはできないのです。
私は恋というのは、本物の愛にめぐりあうための不可欠なステップではないかと思っています。皆産まれてから様々な鎧をすてて本来の自分らしさにたどり着くまで、あらゆる情報にかこまれてしまっています。
そこであらゆる出会いを通して、いいことばかりではなく様々な経験をして、自分らしさを見つけていくのではないかと思うのです。
この映画を愛する二人という視点からみると、がっかりしたり切なくなったりしてしまうかもしれませんが(私のように…(^_^;)あるひとつの壮大な恋を描いていると思えば、極上のエンターテイメントとしてとても満足できます。
また表面上では失われた二人の関係よりも、この出会いによって得られたときめきやチャンスや考えに着目して、幸せな気持ちになって自分のこれまでの経験にも感謝したくなるような、そんな映画だと思います。