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キアヌと彼のバイク会社のことや、自分の興味のあることを気ままに書いています。

『万引き家族』は私を癒やしてくれるのか

明日からカンヌ映画祭でパルムドール賞を受賞した「万引き家族」が公開されます。たしか別の映画をみたときに予告が流れてすこし気になってたけど、受賞がなければ是非みたいとまでは思わなかったかもしれません。

私の家は、いわゆる機能不全家族だったと思います。絵にかいたような理想の家族像は映画でも小説などでも、うらやましいとは思っても感情移入はほとんどできません。逆に知り合う人や芸術作品?でもちょっと変わった生い立ちなどだと、妙な安心感を持ったりします。

万引き家族の設定はまちがいなく後者なので、私の好きなジャンルになります。変わった環境の変わった出演者たちが、まわりに適応できなくて、でももがいたり葛藤しながら生きる様が好きなのです。

人とつきあうのが下手で苦手な私は、映画をみることで自分の感情のバージョンアップをはかっています。普通友達や恋人に求めるような安心や肯定感や問題の解決などを、映画をみることでヒントを得られないかなと期待しています。

いまは家でも安価にネットで映画もみまくれるし、余計な労力もいらないし気疲れもしません。でもちょっと面倒で、余計なお金や労力をつかって映画館に足を運ぶという行為は、いつも私にそれ以上の感動や満足を与えてくれます。

下手すると世捨て人になりそうな私を現実世界にひっぱりだしてくれる、貴重なツールでもあります。ちょっと大袈裟にいうと”好きなもののためなら頑張れる”というやつです。

(万引き家族)はきっとみにいくと思いますが気になってネタバレなども読んだりして、だいたいの内容は分かってしまいました。内容が内容だけに批判もけっこうあるようですが、それこそが是枝監督が望むことかもしれません。

以前はわかりやすく感動できるものが好きでしたが歳とともにひねくれてきたのか、だんだんややこしいものが好きになってきました。(万引き家族)でいうと、内容を読んだかぎりでは最初から最後まで犯罪(もしくは、まがい)のオンパレードです。善か悪かでいえばわかりやすく悪なのだから、この映画が嫌だったり批判する人がいるのもわかります。

でも根っこの部分で、この”家族”には決して譲れない、自分たちなりの善があると思うのです。私はこの根っこのエキスを求めて、映画館に足を運んでチケット代を払う予定です。

以前誰かの言葉で、読んだ本に一行でも心に響く文があったらその本は無駄ではないというようなのがありました。それと同じことが映画などにも言えると思います。期待しすぎた映画がイマイチだったり、逆に適当に選んでみたものが運命の1本になることもあります。でも映画をみる前と後で自分にいままでなかった感情が生まれていたら、その作品をみた価値は十分にあると私は思います。

よくもっと気合いをいれて、映画鑑賞などではなく積極的に他人とかかわる”べき”かな…などと自己嫌悪に陥ったりもします。でもこれが自分には自然で充足できる状態だから、許される限りはこんなかんじでいきたいなと思います。

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